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help リーダーに追加 RSS 太田忠司『百舌姫事件』

<<   作成日時 : 2008/06/29 00:20   >>

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 太田忠司の『百舌姫事件』という本。この本は狩野俊介シリーズの1冊。かなりかなり久しぶりの最新作である。あとがきを読むと、長編としては7年ぶりだそうだ。まっ、個人的にはもう少しあとになってから読んでいるが、それでもこのシリーズは久しぶりって気がする。

 かなり長い作品だ。作者の力の入りようが分かるってもんである。ただ、事件が実際に発生するまでが長く、少々“んんん?”って感じだった。怪しい噂のある魔術団。そこにいる怪しい魔術団の面々。そこで行なわれる奇抜なショー。雰囲気だけはじわりじわりと迫ってくるのだが、なんか物語が動くまでに時間がかかってしまって、少々間延びしたというか焦れてしまった。

 ミステリとしてはシンプルな印象を受けた。要は見せ方の問題だね。シンプルなものをいかに複雑に見せるか?不思議なことがいろいろと起こり、怪しい魔術団という面々がいる。だから、読者はその複雑なものを一緒くたに考えてしまう。それが実は……ってわけ。

 だから、それ自体にインパクトはそれほど感じられない。ただ、シンプルさを悟られないようにしている作者の工夫は感じられた。なかなか面白かった。

 まっ、久しぶりって言うのもあるしね。

 次はもう少し待たせないで欲しいなぁ〜〜。
百舌姫事件 (TOKUMA NOVELS)

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