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式田ティエンの『月が100回沈めば』という本。今回初めて読む作家だ。『沈む さかな』が第1回『このミス』大賞優秀賞を受賞して作家デビューだそうだ。文庫本の表紙に惹かれて手に取り、そしてあらすじを読んで買ってみようと思った作品。時々、こういう装丁買いのようなことをする。 一言で言えば……長い!! それに尽きる。 後半というか、最後の5分の1くらいになって、ようやく一気に物語が加速する感じ。それまでの過程が異様に長く感じられた。ちょっと読んでいてだれる。ラストの部分は結構面白く読めただけに、それまでのぐだぐだ感がとってもムダに感じられる。もう少し物語のテンポがあった方が読みやすいし、とっつきやすいだろう。一応、最後まで読んだものの途中で止めようかと思ったくらい。ラストが面白かっただけに、ちょっと残念だ。 とにかく登場人物たちの自己主張が多い。それが特徴かなぁ〜〜。何かそれが続くもんだから疲れるんだよね。 そして、物語の全体を通して出てくるのが、“普通ってなに?”ってこと。いろんな人がいろんな角度からそれを伝えてくる感じだ。それ自体はテーマとしても面白いと思うんだよねぇ〜〜。主張には納得できる部分も多々あるのだ。ただ、いかんせん、クドイ。 主人公・コースケのしている“サンプル”という名のアルバイトやそのバイト先で知り合った友人の失踪。探偵していくうちに知り合いになった個性的な面々。面白いと思う要素はいっぱいある作品。ミステリ的要素も相まって、ラストの加速感は結構好きな部類かも。 それだけに惜しいなぁ〜〜思う部分が多々あった作品でした。 |
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