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zoom RSS 篠田真由美『失楽の街―建築探偵桜井京介の事件簿―』

<<   作成日時 : 2007/02/17 13:22   >>

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 篠田真由美の『失楽の街』という本。この本は建築探偵桜井京介シリーズの1冊。この本でどうやらシリーズの第2部が完結ってことになるらしい。

 この本のページを最初に開くと作者の言葉がある。

 
実のところここに仕掛けられているトリックは、ばらしてしまおう。『探偵=犯人』である。桜井京介は決して、天使の光輪をいただいた完全無欠の名探偵ではない。


 とても意味深な言葉である。

 まっ、もう何冊もミステリを読んでいる身としては、その言葉をそのまんま受け止める訳にはいかない。それが実はトリックの一部かも知れないと警戒してしまうからだ(疑い深い性格なのだ)。だけど、その作者の言葉が何を意味するのか?それがこの物語の中心にあることは確かだろう。だから、自分はそこに注目して読んだ。

 なるほど……。

 この本には作者である篠田真由美のミステリの中の探偵論が詰まっていると言っていいのだろう。探偵と言っても、その前に人間であると。その人の立場、立場で重要視されるものの順番が違う。遠くの虐殺より近くのペットの死を悲しむ人間の心。それは名探偵と言われる(誰が言っているのだ?)桜井京介でも例外ではないのだ……と。

 そう、そしてそれが突き詰めれば、↑の作者の言葉に繋がるのだ(あんまり詳しくはここでは書かない)。

 ミステリとしても、単なるエンタテイメントとしてもそれなりに面白い作品であるが、やはり個人的にはその作者が言う探偵論みたいなものが1番興味深かったような気がする。東京を舞台に行なわれる爆弾テロの存在。それを桜井京介はどう見たのか?そこがポイントだ。
失楽の街 (講談社ノベルス)

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